ゴーン容疑者の特別抗告を棄却=勾留めぐり-最高裁

ゴーン容疑者の特別抗告を棄却=勾留めぐり-最高裁(時事通信) - Yahoo!ニュース

同容疑者の勾留期限は22日まで延長されている。検察側は24日までの延長を請求したが、地裁は2日間短縮。弁護側は延長決定を不服とし、準抗告したが、棄却された。

勾留延長に臨む際の裁判官は、起訴の見通しやそのための捜査の必要性を慎重に見ながら、必要な捜査が当初の勾留期間中に尽くされていたかも批判的に見つつ、延長を認めるか認めないか、認める場合に何日認めるか、決めるものです。

8日間の延長、10日ではなく2日削ったというのは、上記のようなバランスの中で、捜査の必要性や延長してでも行うやむを得なさを、検察の請求に沿って認めつつも、10日満額認めるのはどうかという、多少の引っかかりも感じていたということだろうと思います。

サウジアラビアルートで起訴していながら同種のオマーンルートで再逮捕はそもそもおかしい、許されないという論調が目立ちますが、同種であっても、資金は別物、関係者も異なる人々が関与と、事件としては別物であるという前提で、裁判所は見ているということで、だからこそ勾留がつき2日間削られたとはいえ延長も認められているということだと思います。

ゴーン氏が徐々に追い詰められつつある可能性を感じるものがあります。