放課後の行き場を失う「小1の壁」 ~今こそ考えたい、子どもが放課後に本当にやりたいこと~

放課後の行き場を失う「小1の壁」 ~今こそ考えたい、子どもが放課後に本当にやりたいこと~(平岩国泰) - 個人 - Yahoo!ニュース

私たちは子どもたちに“何がしたい?”と尋ねたアンケートでしたが、子どもたちからは「誰と」したいかの答えが返ってきたわけです。

「何をするかより誰とするか」と大人の世界でも言われることがありますが、子どもたちもまさにそうなのです。

少年時代、友達といれば何をしていても楽しかった思い出があります。そして友達と遊べるのは私たちにとって当たり前の毎日でしたが、今の子どもたちはそれがなかなか難しい環境にあります。子どもたちの望みである「友達みんなで遊べる放課後!」を私たちは作っていかねばならないと強く感じました。

私は郷里の広島で小学校時代を過ごしましたが、当時、スポーツ少年団というのが地域にあって、そこで、ソフトボール、サッカー、剣道を放課後や夜、よくやっていました。ソフトボールやサッカーが放課後、夕方にかけてで、剣道は夜でした。指導者は、地元の自営業者のおじさんや役場の職員で、今思うと、暇でもないのに、よく指導してくれていたなと思いますし頭が下がる思いです。そういう機会を得て、体を動かす楽しさを覚えましたし、今に至る体力も培えたと、改めて感じています。

子供達が、放課後を有効に使い、親が安心できるような、有意義な過ごし方ができるように、適切な指導者を付けるとか必要な予算措置を講じるなど、今後も適切な仕組み作りを進めて行くべきでしょう。そうすることで時代を担う有意な人材を育成することにもなります。