低調続く児相の臨検 児童の安全確保に二の足 保護者の反発も懸念

低調続く児相の臨検 児童の安全確保に二の足 保護者の反発も懸念(産経新聞) - Yahoo!ニュース

児相側には、児童のケアや保護者の更生といった息の長い取り組みに支障が生じる恐れへの懸念が強い。東京都児相OBで元児童福祉司の斎藤幸芳さん(68)は「臨検で職員が保護者と対立してしまうと、その後の継続的なフォローが難しくなる」と話す。
ただ、虐待が疑われる児童を救う際に、児相に与えられた権限は、警察の対応よりも即応性が高い。警察による建物内への立ち入りは生命などへの危害が切迫した状況に限られており、玄関の施錠を破壊して立ち入るといった強制捜査には相応の虐待の証拠が必要になるためだ。

 運用としては(既に行われているかもしれませんが)、各都道府県単位で、臨検を専門とするチームを、都道府県の規模や出動頻度に応じていくつか作っておき、臨検を行うべきかどうかの判断及び実行を担う、という制度にするのも良いのではないかと思います。そうすることで、安全確保を最優先した臨検の判断、実行が可能になりますし(今後への慮りに引きずられずに済む)、その後の対応は、そういったチームとは別の担当者が行うことで、切り分け、棲み分けも可能となるでしょう。

記事にもあるように、この種の揉め事に慣れている警察(OBも含め)との緊密な協力関係は必須だと思います。

仏作って魂入れず、にならないよう、うまく運用されることが強く望まれます。