「iPhone8」は失敗作なのか アップルの真意

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2355732016112017000000/

ではiPhone8はどうだったのか。カナリスは8と8プラスの合計出荷台数は1180万台だったとしている。これは前年同期の7シリーズの出荷台数1400万台に及ばない。
ということは、8への関心は7ほどは高くないようだ。とはいえ、クック氏がこうした点についてうそをつくとは思えない。実際、8の出足は低調だが、売れ行きでトップに立つことはあり得る。
どうしてそうなったのか。アップルがSE、6s、7、8、そしてXの5バージョンを販売し続けるという異例の措置に踏み切ったことが一因だろう。消費者の選択肢は広がり、iPhone全体の販売台数は増えている。7〜9月期は7が最も売れたが、それ以降は8シリーズがトップの座に就いた可能性が高い。

おそらく、旧モデルの併売を続ける(新モデルよりも価格を下げる)ことで、iPhoneに敷居の高さを感じて手を出しにくく思っていた層(あるいは買い替えで、安価な旧モデルを選択する層)を、うまく取り込む戦略なのでしょう。そういう中で、8は確実、堅実に売れているというのがアップルの見方なのだろうと思います。
私自身、今年の9月にPlusから8Plusに換え、その後、Xも導入しましたが、8Plusの慣れた操作感は心地良い使ういやすさを感じますし、6Plusからもう3年余り使ってきたサイズ感は、まだXよりも手につきやすい感じがあります。動作の挙動も、7よりも確実に速くなっていて、7のケースがそのまま使えるメリットもあります。そういう意味で、8Plusは、少なくとも来秋に新iPhoneが出るまで、私は使い続けるでしょう。
iPhoneも選択肢が増えて、便利であると同時に選択が悩ましい、そういう状況になっています。