自衛隊に敵ドローンを撃ち落とす権限なし

http://president.jp/articles/-/23604

わが国でも、ドローンで那覇空港の旅客機や燃料車が爆破されれば、自衛隊も使用する滑走路は使用不可能になり、沖縄の制空権は喪失する。停泊中のイージス艦もレーダーを破壊されれば、艦は無用の長物と化す。陸自の離島防衛の切り札たる地対艦ミサイルシステムも同様だ。
しかし、仮にドローン攻撃が企てられていたとしても、本格的な武力紛争に日本が突入していなければ、現在の自衛隊には何もできない。

少し前に、映画

アイ・イン・ザ・スカイ 
http://eiga.com/movie/83953/

を観た際に、ドローン(超小型のものも含め)が駆使されて偵察、攻撃に使われていて驚きましたが(フィクションの部分もあるとはいえかなり実態を反映しているようでした)、こういう偵察、攻撃にも耐え得る自衛隊でないと、有事の際には壊滅的な打撃を受けかねません。例えば、司令部機能がドローン攻撃により喪失されるようなことがあれば、組織の機能が失われて攻撃も防御もできないことになりかねないでしょう。
憲法9条に関するような、大上段に振りかぶった議論だけでなく、こういった「今そこにある危機」についても、議論を早急に進めて対策を講じなければ、本当に大変なことが起きてからでは遅すぎます。
憲法や各種法令による制約とは別に、どういう攻撃が実際に考えられるか、それに対抗するためには何が必要かといった、実戦的な議論を十分に展開する必要がありますし、そこで、憲法や法令による制約が、日本国や日本国民の安全を害してしまっているのであれば、害してしまっているもののほうの改正を考えざるを得ないでしょう。