山梨市長、複数の受験者から現金か…成績改ざん

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170808-00050001-yom-soci

容疑者は、昨年9、11月に行われた今春採用の市職員の試験を巡り、人事担当の職員に指示し、試験の成績に関する虚偽の書類を作成させるなどした疑い。調べに対し、「間違いありません」と容疑を認めている。

この種の、地方自治体における採用をめぐる事件は、時々起きていますね。特に、都市部よりもそうではないところで起きやすい傾向があります。採用を希望する本人というより親などの近親者が、安定している地方自治体職員の地位を確保してやりたいという「親心」から、首長などの採用決定権限がある人に頼んで、という流れで、その中で、通常、ただで単にお願いする、引き受けるということにはなりませんから、謝礼を払う、そこが贈収賄事件にもなるものでもあります。300万円とか500万円程度の金銭は、多くの場合、動くものですし、人によっては1000万円くらいの金銭を支払うこともあり得ます。生涯年収を考えれば、それだけ多額の謝礼を払っても引き合うという計算が働きますし、払われる側としても、例えば500万円で3人合格させれば1500万円になりますから(当然、無申告でノータックス)、懐は温まります。
不正により採用された人は、今後、採用取り消しということになるでしょうし、事件としては、上記のように、贈収賄事件の追及へと進むでしょう。市政は当面混乱すると予想され、沈静化するまでにはそれなりの時間がかかりそうです。やれやれ、という感じですね。