【社説】釜山少女像をめぐる対立、韓国中央政府が乗り出す時

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170112-00000010-cnippou-kr

事態を解決するためには、韓国の中央政府が乗り出さなければならない。そもそも少女像設置の許可のように論争につながりやすい難題を区庁長、それも選挙を意識せざるを得ない民選区庁長に投げておいたということから、安易極まりないことだった。今でも玉虫色の声明だけを発表するのではなく、外交部を中心に黄教案代行体制が積極的に介入しなければならない。
市民団体も冷静に判断する必要がある。禍根を残した歴史を永遠に記憶するために少女像を設置するという意味を分からない人はいない。だが、韓日関係を麻ひさせながら日本総領事館の前に設置する必要があるかは、また別の問題だ。
日本も線を越えた言動で韓国民の反日感情を刺激してはならない。

韓国・中央日報の社説ですが、日韓双方に自制、冷静な対応を求めていて、現実的な対応策として参考になるものがあります。韓国の現状が、大統領が弾劾審理の対象になって職務を停止され相当な混乱状態にあり、政府がガバナビリティ(統治能力)を失った状態にあって、この社説にあるように政府が乗り出すことには相当な困難が伴うと思いますが、日本が韓国を、正当なものであっても声高に非難すればますます反発を生み事態は悪化する恐れが大きいでしょう。駐韓大使を一時帰国して日本の姿勢を明示したことは良いとしても、早期に韓国へ戻して、これ以上事態を悪化させないよう配慮する必要があると思います。やられたらやり返していれば事態は好転するというものではなく、国としてのプライドを保持しつつも自制の効いた対応をするよう、なかなか難しいことではありますが、細心の注意を払いつつ慎重に望むことを、日本政府には求めたいと思います。