スクランブル交差点に6万7000人…警備は「規制」から「開放」の時代に?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170103-00010001-houdouk-soci

警視庁が今回、年越しのカウントダウンで歩行者天国を導入することにしたのは、2016年10月末のハロウィーンで、3日連続渋谷駅周辺を歩行者天国にする措置をしたところ、混乱防止に一定の効果が見られたためです。
これまでの「規制」から、車道を歩行者天国として「開放」する手法へ大きく舵を切った警視庁による年越しカウントダウンの雑踏警備。
今回も大きな混乱はなかったため、今後も同じような手法がとられることになりそうです。

歴史上、有名な将棋倒事故はいくつもあり、日本では明石での歩道橋事故が記憶に新しいところですが、胸中しているのは、多くの人々が狭いポイントに殺到し、制御不能な状態に陥って事故になるというパターンではないかと思います。
私は雑踏警備をやったことがないのであくまで印象論ですが、対策としては、そういう狭いポイントにそもそも殺到させないことが先決で、集まることを回避できないのであればそういう「狭いポイント」を作らず分散させることを考えるべきなのでしょう。
年越しを過ごそうとして多数の人々が渋谷に集まることを回避できない以上、人々が集中する狭いポイントを作らず歩行者天国化して分散させるというのは、その意味で効果的な対策であったように思います。
こういう配慮があれば、明石の歩道橋事故も回避できたかもしれません。過去の失敗に学んでいるのだろうとは思いますが、あの事故を思い出し残念な気持ちがしました。