「象徴天皇」の公務、再考促す意見…有識者会議

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161104-00050051-yom-soci

議事概要によると、会合では、宮内庁天皇陛下の公務増加の要因として〈1〉閣僚や副大臣などの認証式〈2〉外国要人との会見〈3〉大規模な自然災害――の数が増えていることなどを説明。メンバーからは「象徴天皇としてどこまで必要なのか」「(宗教行事の)宮中祭祀(さいし)なども含めて負担軽減を考える必要がある」「それぞれの代(の天皇)で考えが異なると一般論での考察は難しい。今の陛下は全てを完璧にこなす主義ではないか」といった意見が出た。

記事にもある副大臣は、以前は政務次官認証官ではなかったものが、副大臣になり認証官になったたもので、内閣改造等により副大臣も交代していきますから、認証式に伴う天皇陛下のご負担は、以前よりもそれだけ増えていることになります。他にも、そうした負担増加原因はあるでしょう。
生前退位問題の背景にある、天皇陛下皇后陛下の繁忙度の高さや、そうした状態を見直して、例えば他の皇族の方々に分担していただけるものは分担するなど、「人間天皇」として無理のない公務、祭祀の在り方はどこにあるのかといったことも、積極的に議論する必要性を強く感じるものがあります。
建前や形式に走らず、新たな皇室の在り方を作り出すくらいの意気込みで取り組んでほしいものです。