「突然、差別するようになった」=襲撃施設園長、知事と面会―相模原事件

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160726-00000111-jij-soci

入所者ら19人が刺殺された相模原市緑区知的障害者施設「津久井やまゆり園」の園長は26日午後、事件を受け施設を訪問した神奈川県の黒岩祐治知事と面会

容疑者について、「(2012年に)就職したころは普通の人だった」と説明。しかし、突然、障害者を殺すという趣旨の言動をするようになったという。入所者に暴力を振るうことはなかったが、今年2月に衆院議長に障害者殺害を予告する内容の手紙を渡そうとしたことが発覚。

「突然、障害者を殺すという趣旨の言動をするようになった」頃に、何らかの精神障害を発症した可能性が高いのではないかと考えられます。それがどういうもので犯行にどのような影響を及ぼしているかは、今後、ほぼ確実に行われる、捜査段階での精神鑑定で、まずは明らかにされることになるでしょう。
先ほど、この事件について電話取材を受けた際にも言ったのですが、精神障害者だから犯罪率が高いということはないものの、幻覚や妄想に支配されるなどして凶悪、重大事件に及ぶ場合もあり、ただ、その危険性を予測するのはかなり難しいものがあります。危ない人間は片っ端から先に捕まえておけ、という制度では人権侵害が頻発する恐れがありますし、さりとて社会や人身の保護も図られる必要があります。その線引は難しいものですが、この事件を契機に、建設的で、人権と安全の双方に配慮したより良い制度が構築される、そこにつながることを願うものです。
あまりにも悲惨な事件であり、私自身、強い衝撃を受けています。