(朝鮮日報日本語版) 【社説】セウォル号沈没事故から2年、成熟した社会ならできて韓国にできなかったこと

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160416-00000462-chosun-kr

自国での事故だからこそかもしれませんが、なかなか厳しく意見を述べていますね。

成熟した社会であれば、事故をきっかけに様々な分野の専門家が集まり、事故原因についてじっくりと究明し、また先進国の事例なども参考にしながら、国民の安全対策を着実に進めてきたはずだ。ところがこの大韓民国では大統領からし国民感情に便乗し海洋警察を解体させただけで、冷静なリーダーシップを発揮できたとは到底言えなかった。また国民安全処(庁に相当)という政府機関が新たに設置され、閣僚に相当する政府高官の地位が一つ増えはしたが、その後も地下鉄の衝突、換気口の崩落、高齢者施設の火災、さらに空の玄関口である仁川空港に向かう永宗大橋では、バスや乗用車など106台が絡む玉突き事故が発生した。セウォル号沈没後、この国が政府によって飛躍的に安全になったと実感する国民はほとんどいないだろう。

これは韓国だけの問題ではなく、わが国を含めどこの国でも言えることで、もちろん、事故が起きる前に未然に防止することが最も重要ですが、起きてしまった事故を漫然とそのままで済ましてしまうのではなく、事故原因を究明し防ぐことができた事故であればどのようにすれば防げたのかを今後の対策に生かしてできる限り再発防止に生かすことがとても重要だと思います。そうすることが犠牲者の犠牲を単に犠牲に終わらせず今後に生かすことにもなります。
上記の事件の当時に、日本の海上保安庁救難隊等が救助を手助けするといったことはありませんでしたが、日本の既に持つ安全対策や関連する知識、経験が役立つのであれば、韓国を含む他国へも提供して、不幸、悲惨な事故ができるだけ防止できるようにしたいものだと思いますし、そういった情報の「共有」が、進んだIT技術も駆使しつつ、ますます積極的、活発に行われるべきだろうと思います。