2015年を振り返って

今年も間もなく終わりますが、私自身のこの1年を振り返ると、仕事は、例年と変わらず忙しく慌ただしかったという印象が強いです。元検事で、「元検事」ということに強い固定観念を持っている人は、刑事事件ばかりやっているのだろうと思いがちですが、私の場合、手がけている仕事の中で刑事事件が占める割合は2割か、せいぜい3割程度で、その他の、民事(インターネット絡みのものも含む)系の事件のほうがより大きなウェイトを占めています。法科大学院で教えたり社外役員として活動するといったこともやっていますから、その面も含め刑事のウェイトは相対的にそれほど大きくはなくなっています。
今年は戦後70年で、そのことに触発されて、忙しい合間に、戦跡などを巡ったことでも、今年は印象に残る年になりました。直近では、先月にパラオに行って、天皇皇后両陛下も行かれたペリリュー島にも渡って激戦の跡を巡りましたし、その他、いろいろと行って、歴史に学び慰霊にも努めたという年でした。
初めての入院、初めての手術とした年でもあり、たまたま発見された大腸ポリープを切除してもらえたのはラッキーでした。ただ、その際に一時絶食した反動か、かなり落ちていた体重がその後リバウンドしてきて、再び気合の入ったダイエットに励む必要性を痛感しているところです。
来年の抱負といっても、特に大それた、力んだ目標は特になく、健康を維持し、仕事をきちんとこなし、好きな読書をできるだけして、たまに、好きな歴史関係の場所を訪れることができれば良い、と考えています。
2016年の日本は、参議院選挙があったり、今後の日本の道筋を左右するイベントなどがありますが、私は、所詮しがない弁護士ですから、そういった世の中の大きな物事、大きな流れからは離れて、「一隅を照らす」存在になれれば良いが、と難しいことを承知で思っています。