サイパンの慰霊関連施設 中国人客急増「手がつけられず」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151129-00000054-san-soci&pos=2

かつて日本人が断崖から「万歳」と叫びながら身を投じたことで知られる、島北部の「バンザイクリフ」でも被害は確認されている。遺族や戦友会などが建立した二十数基の慰霊碑が並ぶが、近年、これらの碑文の溝にかみ終えたガムを貼り付ける行為が多発している。

先日、サイパン島で戦跡巡りをする機会がありましたが、こうした、慰霊碑等への損壊行為については、入ったツアーのガイドも話していて、慰霊碑を見るとガムを貼り付けた跡があったりもして、困ったものだと強く感じたことが思い出されます。人による目視の監視には限界がありますから、防犯カメラを設置して24時間態勢で機械監視をするなど(それでも限界はあると思いますが)、できるだけお金のかからない、実効性のある対策を、皆で知恵やお金を出しつつ考えなければならないでしょう。
別の機会にペリリュー島へ行った際には、天皇皇后両陛下も行かれた慰霊塔のすぐ脇でバーベキューをやっている人がいて、さすがに私を含めた見学グループが近寄ると目立たないように片付けたりはしていましたが、いかがなものかと感じさせるものがありました。けしからん、と怒るだけでなく、歴史が風化し慰霊というものが軽視されないように、様々な人々に、地道に理解を求める努力も続けなければならないということも感じます。
サイパン島などへ行ったら、泳いで遊んで、あー楽しかっただけで終わるのではなく、短時間であっても身近な場所にある慰霊碑等へ行って、日本から遠く離れた地で、祖国を思いながら死んでいった人々に手を合わせてあげてほしいと思います。