坂本弁護士の母の意見陳述に涙が止まらなかった

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151104-00000044-sph-soci

前年の95年3月、オウムは地下鉄サリン事件を引き起こした揚げ句、教祖を始め多くの信者が逮捕された。明るみになった数々の凶悪事件の事実。そんな中、坂本弁護士と妻・都子さんの遺体は同年9月6日にそれぞれ新潟県富山県で、長男・龍彦ちゃんはその4日後に長野県の山中で発見された。89年の事件当時、坂本弁護士は33歳、都子さんは29歳、龍彦ちゃんは、わずか1歳だった。

11月4日。坂本弁護士一家が殺害されてから、26年になる。

坂本弁護士一家が行方不明になった1989年は、私が検察庁に入って1年目で、弁護士一家の失踪ということで注目が大きく集まっていたことを覚えていますし、その後の救出へ向けての人々の活動も大きく展開され、しかし殺害されていることがわかり、私も、1995年9月の強制捜査では、途中まで東京地検の捜査陣の中に組み込まれ捜査を補助していて、今でも記憶、印象に残っている事件です。改めて当時の坂本弁護士奥さんの年齢を見ると実に若く、お子さんもとても幼くて、26年という歳月の重みを感じますし、その歳月が失われずにもしもあったら、坂本弁護士らの人生はどういったものだったのだろうかと思うと、改めて失われたものの大きさや事件の重大さ、深刻さを感じずにはいられません。
今の私には、ご冥福をお祈りすることしかできませんが、それでも、ご冥福をお祈りし、あわせて、このような事件が起きないことを願わずにはいられません。