原爆投下、正当化に疑問=英BBCの広島70年報道

http://news.nifty.com/cs/world/worldalldetail/jiji-2015080600066/1.htm

報道に当たった東京特派員は電子版の記事で、「戦争を終わらせるために必要だった」という米側の「消毒された物語」について、「恐るべき人的被害をほとんど顧みていない」と疑問を呈した。
同特派員は、こうした「物語」は便利だが「米国の指導者により自分たちの行為の正当化のため戦後作られたもので、彼らがやったことはどう見ても身の毛がよだつ」と論評。原爆を投下したB29爆撃機エノラ・ゲイ」の標的は、港湾施設や工業地帯ではなく、市の中心だったと指摘した。

日本のNHKが言ってくれないことを旧連合国のBBCが言ってくれるという、ねじれたことになっていますが、広島、長崎への原爆投下の非人道性、戦争犯罪性は、深刻な問題として今なお存在し続けていると思っている人は多いでしょう。当時の広島市内で、軍事施設や港を標的にするのであれば、例えば軍港であった宇品地区付近になるはずで、そこを狙わず民家や非戦闘員が集中する中心部の相生橋付近を敢えて狙って原爆を投下した目的は、多数の非戦闘員を残酷に殺傷して真珠湾等への復讐とし、見せしめにより(その後の長崎も含め)日本の敗戦を早め、かつ、原爆の効果について多数の資料を収集するといったところにあったことは間違いないでしょう。当時の広島市民は米国のモルモット代わりにされたわけです。戦後、原爆投下が日本の敗戦を早め多数の人命を救ったと、米国側では上記の記事にもあるように語られてきて、確かにそうした側面はあると思いますが、だからといって非戦闘員を多数殺傷した非人道性、戦争犯罪性が免責されるものではありません。
東京裁判が勝者の裁きで問題がある、と叫ぶ口で、米国の戦争犯罪が不問に付されてきたことも大きく問題とされるべきだと思うのですが、日本を愛する自称「愛国者」の皆さんはいかがでしょうか?
日米の友好関係や、日本の国益を損ねない範囲内での同盟関係は維持、発展されるべきですが、その根底には、死なずに済んだはずの人々の多くの犠牲があり、我々はその墓標の上にいるのだという厳粛な気持ちを今後も持ち続け、米国の言いなりになるのではなく、国益を守りながらしたたかに生き抜いていかなければならないと思います。それが、無念に死んだ多くの人々への、せめてもの供養になる、そう思います。