マンションの一室でトイレ付近に折り重なるように夫婦が死亡

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20150731-00000935-fnn-soci

小さな偶然の積み重ねが、この不幸な事故を招いたとみられている。
発見当時、夫はトイレのドアの前で倒れていた。
そのトイレのドアは、わずかに開いており、そこから妻の上半身だけが出ていた。
何が起きたのか。
はじめに酒に酔った夫がトイレの前で倒れ込んでいた。
その後、妻がトイレに入る。
そこに夫がトイレのドアをふさぐように寝込み、そのまま死亡。
夫は、体重100kgほどで病気のため、薬を服用していたという。
妻が、トイレから出ようとしてもドアをふさぐように倒れた夫が重しとなり、ドアが開かず、妻は熱中症で死亡したという。

偶然が重なったとはいえ、世の中にはこういう不幸な事故があるのだなと、暗然たる気分になりましたね。「閉じ込められる」ことが想定される場所であれば(例えばエレベーターとか)、予め、内部に外部への連絡手段を確保しておくこともやっておく発想が出てきますが、トイレで、すぐ外に家人が倒れていてブロックされ出られない、というのは、慎重な人であっても想定しにくいリスクではないかと思います。しかし、実際にそういうことが起きているわけですから、世の中には想定できない、危険なリスクがあるものだと、しみじみ感じさせられるものがあります。
この記事を読んで、いつでもどこでも常にスマートフォンを持ち歩いて、何かあったらすぐに連絡できるようにしなければ、とは思いましたが、自宅の中でもそこまで有事に備える、というのは、さすがにどうかなと、記事を読んでも思ってしまいます。リスクにどこまで備えるかという、普遍的な問題にもつながる、なかなか難しいところだと思います。