YS11、再び空へ…整備に3千万・使い道未定

http://www.yomiuri.co.jp/national/20150527-OYT1T50123.html?from=yartcl_outbrain1

YS11型機は戦後初の国産旅客機で、今回飛行したのは、国交省が所有していた6機のうち最後の1機。1968年製造で、引退後の2009年から売りに出されたが買い手がつかず、一時はスクラップ処分も検討されていた。
同社は223万円で落札したが、飛ばせるようになるまで3000万円近い整備費がかかったといい、同社の担当者は「フライトが成功してほっとしています」と喜んだ。当面、高松空港で保管する予定だが、今後の使い道は未定という。

私が初めて搭乗した飛行機は、実はYS11で、昭和63年であったと思いますが、広島で司法修習中に、鹿児島方面で司法研修所主催の研修会があって、広島ー鹿児島便で利用しました。機内が狭くて、バスみたいな飛行機だなと感じたのを覚えていて、席の上の物入れも狭く、鹿児島へ向かう際には気流が悪かったのか飛行機が上がったり下がったりして気持ち悪く、また、プロペラ機なので音もうるさくて、その後に乗ってきたジェット機に比べると雲泥の差がありました。ただ、それだけに、人間くささのようなものがあって、今振り返ると、懐かしい、貴重な経験であったという気がしています。
戦後の日本が、戦前、戦中からの技術者を結集して(零戦の設計者の堀越二郎氏も参加)、総力を挙げて産み出した歴史的な航空機であり、今後、できる限り長く、飛べる状態で保存して、チャーター便等で実際に希望者が乗れる状態にしてもらいたいと思います。私も、また再びYS11に乗ってみたいです。