人骨発見の工事現場、江戸時代前期より前の墓地と判明

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2500436.html

港区のJR浜松町駅近くのホテルの建設工事現場で、5月8日、人骨など合わせて292個の骨が見つかっていましたが、その後の調査で、同じ工事現場の90平方メートルの範囲から、100を超す墓や棺が見つかったことがわかりました。
区の郷土資料館によりますと、同じ場所には1640年から、大名屋敷が建っていることから、それ以前の江戸時代前期より前の墓地とみられ

私は、こういった江戸の歴史にも興味があって、前に、何冊か本を読んだこともあるのですが、東京都内で、こういった墓地の出土例は複数あって、当時は寺院の移転に伴い墓地も移転する際に、地表面にある墓石などを撤去するだけで地表より下にある骨壺などはそのままの状態にしていたようで、その上に建物を建てたりして使用していたものであるといったことが解説されていたことが思い出されます。現代の感覚では、元々の墓地の上に、地表面の下の人骨などをそのままにして大名屋敷を、よく建てて使っていたものだと思いますが、当時の人々の感覚、考え方は、今とはかなり異なっていた可能性が高いように思います。今後の調査により、どういった墓地であったのか、そこに大名屋敷が建てられた経緯はどうだったのかといったことが明らかになることを期待したいと思います。我々がいる「東京」の下には、まだまだ「江戸」が埋まっているということでしょう。