戦艦大和は不沈艦だったのか?

http://mainichi.jp/feature/afterwar70/pacificwar/data5.html?fm=mnm

今日は、戦艦大和沈没後、満70年ですが、上記の記事は、大和の成り立ちやその後の戦力としての実態、最期に至る経緯がわかりやすく具体的に説明されている良記事だと思います。沖縄特攻の際に、実際は「片道燃料」ではなく(今でもそのように思っている人は多いと思いますが)、員数外の燃料を搭載していて片道燃料ではなかったことなどが丁寧に紹介されています。
大艦巨砲主義の産物であった戦艦大和(最近、フィリピン深海で発見されて話題になっている戦艦武蔵も)が、既に進水前から時代遅れの遺物化していて、最後の沖縄特攻も、その心意気、意気込みは高く評価できても、戦略、戦術的には勝算の極めて低い、その意味で無謀なものであったことも、冷酷ではありますが記事では厳しくしています。やはり、もっと早期に終戦に持ち込み、このような無謀な作戦で多数の将兵が犠牲になる事態は何としても避けなければならかなったという感を改めて深くします。戦艦大和、武蔵を見るときは、その明の部分だけでなく暗の部分にも目を向けなければならないでしょう。
とはいえ、無謀な作戦指導に従い(従うしかなく)、有為な命を知らせた人々に非も落ち度もなく、今は深海に眠る人々に対し、謹んで哀悼の意を表したいと思います。