<訃報>三浦光世さん90歳=歌人、三浦綾子さんの夫

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取材には常に同行し、次々と襲う病気と闘いながら創作活動を続ける綾子さんを支えた。夫婦仲の良さは有名で「光世さんがいなければ、作家の三浦綾子さんはいなかった」と言われた。2002年からは三浦綾子記念文学館館長を務め、三浦文学の魅力の紹介に尽力した。

数年前、旭川に出張で行く機会があり、三浦綾子記念文学館館へ見学に行ったのですが、たまたま三浦光世さんが館内にいらっしゃって来館者と話している姿を遠くから見ることができ、お話までは畏れ多くてしなかったのですが、有名な人を見ることができ幸運だったと感じました。見ているだけで、温厚さがにじみ出ているような、人柄の高潔さが感じられたことが思い出されます。
文学館では、三浦綾子の生涯や作品をたどることができ、来館者ノートを読むと、人生に思い悩んできたがここに来て救われた、といった切々とした記述がいろいろとあって、三浦文学の、文学というだけにとどまらない「救済」的な側面を垣間見たような気がしたことも思い出されます。
その三浦文学を、最も身近で支えた三浦光世さんの生涯も、実に多くの人とともにあり価値あるものであったと思います。御冥福をお祈りします。