「企業はなぜ、会計不正に手を染めたのか―「会計不正調査報告書」を読む」

私の事務所と同じ建物の中に事務所がある著者から、1冊贈っていただきました。ありがとうございました。
最近、企業で不祥事があると、調査委員会が立ち上げられ報告書が作成される、ということが多くなっていますが、時間が経つにつれその内容がわかりにくくなってくる面があり、あれはどうだったか、と思ってもなかなか出できにくくなりがちです。本書は、調査報告書をひもときつつその内容をコンパクトに紹介、解説していて、わかりやすい上に資料としての価値もあり、手元に置いておくと何かと便利な1冊になっていると、ざっと読んでみて感じました。
一旦、こうした「不正」の淵に落ち込んでしまうと、そこから抜け出すことが難しくなり、関係者(共犯者)も増えてしまって深刻な事態になりがちです。そうならないためにも、こうした良書に学ぶ意味、価値には大きなものがあるでしょう。