iPhone 6購入「音声定額プラン」が半強制に? プラン登場の背景とは ── 石川温

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140924-00000011-wordleaf-sci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140924-00000011-wordleaf-sci&p=2

これまで月に数千円を音声通話料に支払っている人が、月額2700円のプランに変更しただけでは、携帯電話会社は大赤字になります。そのため、携帯電話会社はすべての人に新料金プランを契約してもらい、「ほとんど音声通話をしない」という人にも月額2700円を支払ってもらうことで、収益を確保し、全体のバランスをとろうとしているのです。
NTTドコモでは、すでに800万人が「カケホーダイ」のプランを契約していますが、同社では一刻も早く、5000万人近い全契約者に「カケホーダイ」を使ってもらおうと努力しています。

KDDI田中孝司社長は「(月額2700円の音声定額プランとデータの定額量を選べる新料金を投入したが)はっきり言うと、データを大量に使う人、電話をそんなに使わない人は前の料金プランをやめられないと思う」といいます。新料金プランは、電話をたくさんかける人には魅力ですが、電話をあまり使わない人には「値上げ」でしかありません。KDDIとしては、従来のプランも用意して、2つのプランから選べるようにしていくようです。

私の場合、既に、050plusをメインにしていて、これで、結構、電話をかけるのですが、毎月の利用料は多くて2000円程度で済んでいて、月額2700円のかけ放題プランにすると、おそらく通話料金は今より多く支払うことになると感じます。050plusはIP電話で、今ひとつ通話状態が悪いときもありますが、そういう時はドコモ回線で補完していて、たいした時間でもありませんから、今の使い方を当面は続けたいと考えています。050plusは、海外にいても国内と同様に受発信ができて至って便利という面もあります。
定額プランに利用者を引っ張り込んで利益を増やしたいと考えること自体は理解できなくないですが、これだけ様々な通話サービスが出てきている中で、無理矢理感が強く、特に、ドコモのように定額プランを強制するようでは、利用者が他の通信キャリアに流れてしまうのではないかと思います(その辺を見誤っている、ドコモの殿様感覚、時代錯誤が痛いところですが)。auのほうが現実的、柔軟に対応していると言えるでしょう。
MNP番号ポータビリティ)も簡単にできる現状ですから、こうした定額プランへの対応の違いが、利用者の流れに大きく影響する可能性があるでしょう。