デング熱 新たに13人感染確認

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140903/k10014308771000.html

先週、東京の代々木公園を訪れていた東京と埼玉の男女3人がおよそ70年ぶりに国内でデング熱に感染したことが確認され、その後も代々木公園やその周辺を訪れた人の間で感染が広がっています。

デング熱という、日本人にとっては聞き慣れない感染症が、代々木公園という都心の大規模公園内での蚊を媒介として思わぬ広がりを見せるという、意外な展開になっていますが、こういった、身近にある感染の危険は、過剰に神経質になる必要はないと思いますが、頭の片隅には置いておく必要がありそうです。人の移動が国内外で激しい現状で、国外から、様々な感染源となる生物などが持ち込まれることは、十分起き得ることですし、それが、不特定多数の人々が集ったり触れ合うような場所に存在することで、感染症が一気に広がるということは、今後も十分に起き得るでしょう。むしろ、これまである程度の規模をもって起きなかったのが幸運であったと言えるのではないかと感じます。
蚊に刺される、といった、日常、起き得ることを完全に防止することはできませんが、虫が多そうなところでは虫除けスプレーを使うなど、できる対策はありますし、こういった感染症が複数人に発生、といった事態が生じた場合は、情報が迅速に集約されて発生源が特定され対策が早期に講じられる、そういう態勢を今後ますます強化しなければならないでしょう。今回のデング熱騒動は、これ以上大きくならずに終熄するだろうと思いますが、これを教訓として、身近で発生し広まる感染症への対策ということを、皆で考える、その契機としたいと私は感じています。