「命の教育」の十年は何だった?高1殺害で波紋

http://www.yomiuri.co.jp/national/20140729-OYT1T50145.html?from=ycont_top_txt

高校1年の同級生を殺害したとして、長崎県佐世保市の少女(16)が逮捕された事件は、2004年に同市で起きた小6女児殺害事件を機に、命の教育を実践したり見守り活動を行ったりしてきた人たちにも、重い課題を突きつけた。「自分たちの取り組みは正しかったのか」と悩みながら、子供たちの命を守るための方法を模索している。

思春期の子供は、成長期にあるだけに様々な精神的な不安定さを持っているものですし、中には、治療が必要な偏りのようなものを抱えていたり、人によっては精神病の領域にあるという場合もあって、さらには様々な状況が重なる中で事件というのは起きるものですから、こうした衝撃的な事件が起きたから、今までやってきたことが全否定されるといった発想は持たない方が良いと思います。むしろ、こうした事件を起こさないために何かできることはなかったのか、といった目で事件を冷静に見て、再発防止へとつなげて行くことが必要でしょう。
マスコミによる集団加熱取材から距離を置いた、冷静な目というものが、今の我々に求められているのではないか、ということを強く感じます。