最年少市長 受託収賄などの疑いで逮捕

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140624/t10015466104000.html

現職としては全国最年少の岐阜県美濃加茂市の市長が、市議会議員だった去年、雨水などの浄水設備の導入を巡り、議会で有利な質問をする見返りなどとして業者から現金およそ30万円を受け取ったとして、愛知県警察本部は受託収賄などの疑いで逮捕しました。
警察によりますと、市長は容疑を否認しているということです。

当初、私が見た記事では「事前収賄」となっていましたが、上記の記事を見ると、

議会で有利な質問をしたり市長に当選したあと便宜を図る約束をしたりした見返りに、現金およそ30万円を受け取ったとして、受託収賄や事前収賄などの疑いが持たれています。

とあって、職務権限として捉えられているのは、おそらく、主として

・市長になる前の市議当時の「質問」行為
・市長になった後の設備導入行為(市長が最終決定権者)

で、賄賂の授受が市長就任前であったため(おそらく、ですが)、市長としての職務権限の関係では事前収賄、請託があったという関係では(あくまで警察の見立てによれば、ですが)受託収賄という、複合的な状態になっているようです。
警察(警察から事前に相談を受けているはずの検察)としては、市長としての職務権限に絡んで、ということが立証できなくても、市議としての職務権限に関して「歩留まり」があると踏んでいるのかもしれません。
収賄事件が検挙された場合、警察内部での評価としては、「首長」によるものは高いものがあって、検挙した都道府県警察の獲得ポイントは大きくなります。首長を逮捕して、起訴できませんでした、では済まない、という意識を、警察、検察もかなり強く持っていますから、少なくとも現段階において、贈賄側の供述や裏付けは相当強固なものである、という評価が、捜査当局によってなされているのでしょう。今後の捜査が注目されると思います。