元JTB社員を業務妨害容疑で逮捕=遠足バス手配忘れ―岐阜県警

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140505-00000080-jij-soci

逮捕容疑は4月24日、東濃高校の遠足に当たる「全校校外研修」を中止させるため、生徒を装い自殺をほのめかすような手紙を作成。同校に届け、教職員らに全校生徒317人の安否を電話で確認させ、業務を妨害した疑い。 

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20140429#1398763151

でコメントしたように、当初の報道に接した時点で、私は、偽計業務妨害罪が成立する可能性が高いと考えていて、こうなるのはやむを得ないことという印象を受けますね。追い込まれ苦し紛れにやったこととはいえ、手は込んでいて、教職員に余計なことをさせ業務妨害の程度は大きいと思われますから、公判請求されてもおかしくないレベルでしょう。
身柄までは不要、というのも1つの考え方ではありますが、具体的状況がよくわからないものの、例えば、上記の手紙作成に使用した機器を特定するとか、在宅では罪証隠滅が防止しきれない要素はあり得るように思われますし、何よりも、この状態で在宅捜査では、自殺という究極の罪証隠滅もあり得ますから、今後、勾留まで必要か、さらに勾留延長まで要するかといったことはともかく、逮捕から入るという入り方は、やむを得なかったのではないかという印象も受けています。
JTBとしても、速やかに、誠意をもって対応し損害賠償も適切に行うとともに、このような、旅行業者としては致命的、廃業ものの不祥事を引き起こした原因(当該社員に問題があったというだけでは片付けられない、組織としてそのような事態を防止できなかった欠陥等)を徹底究明して、再発防止策を、全社的に講じるところまでやるべきだと思います。そうしないと、こういう旅行業者には怖くて旅行の手配は頼めないと、ごく普通の人なら考えるでしょう。私もそう感じていますので、当面、JTBは利用しません。