起業希望者、バブル期の半分に 今後、倍増して元に戻る可能性はあるか

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新たに会社を起こそうとする「起業希望者」の数が、バブル期の1987年の178万人から、2012年は約半分の84万人に減ったことが、経済産業省の調査でわかった。政府が2014年4月中に閣議決定する中小企業白書(2014年版)に結果を盛り込む。
長引く景気低迷で安定志向が強まり、リスクを冒してまで起業しようという人が減ったものとみられる。

私は、2000年(平成12年)に検察庁を辞めて、最初はヤフー株式会社に正社員として勤務し、そこで契約社員になって弁護士業務も行うようになったのが翌2001年(平成13年)の11月でしたから、実質的にはそこが起業のスタートということになります。それから12年半ほど経過したことになります。
弁護士という資格があり、まだ、その当時は今ほど弁護士激増状態ではありませんでしたから今よりは恵まれていましたが、最初だけ知り合いの弁護士の事務所に籍を置かせてもらって、間もなく個人で小さな事務所を借りて活動するようになり、そういう弁護士に次々と依頼があるはずもなく、振り返ると、最初はかなり厳しかった気がします。徐々に、上向きになってはきましたが、起業の厳しさはそれなりに味わってきたという思いがあります。
起業すれば、売上の確保、資金繰り、税金の支払等々、年中、様々なことに忙殺されることになります。日本では、「組織」に属さない人(起業して大きくなれば「組織」として見てもらえるようになりますが)に対する不信感、警戒感が強く、特に、大企業や役所などでの勤務を経て起業する人は、起業前の人の自分に対する接し方が激変することに、予想していても驚き戸惑うことも多くなります。そこを乗り越える困難さ、ハードルの高さが、上記の記事にあるように、起業希望者を躊躇、挫けさせていることが、よくわかる気がします。
固く、堅実に生きる、そういう人生もありますが、思い切って踏み出してみる、その先にある大きな可能性に、リスクを取っても賭けてみるのも人生で、そこが人生のおもしろさと言えるのかもしれません。