韓国旅客船沈没 遺体収容、死者150人に 脱出図る? 多くが指骨折

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140423-00000530-san-kr

23日付の韓国紙、東亜日報は、客室から見つかった遺体の多くが指を骨折した状態だったと報じた。転覆した船の客室から必死に脱出しようとしていたとみられる。

人間、どういう死に方をするかわかりませんが、沈没していく船で、必死に脱出しようとするものの脱出できない、その苦しさや絶望感には多大なものがあったと思われ、指を骨折してまで何とか生きようとした、その心情を思うと、悲しく、同情の念を禁じ得ません。
船からいち早く脱出した船長、船員へ強い批判が寄せられ、それは当然のことですが、こういった緊急時に、いかに対応するかという、その大失敗例として、今後へと生かせる教訓を引き出さなければならないでしょう。この事故で、船内の船員や乗客と韓国海洋警察のやり取りが公表されていて、海洋警察側の緩慢な対応も批判されていますが、こういった事故が発生した場合に、日本であれば海上保安庁のような当局側も、船員や乗客任せにするのではなく、緊急性に応じて積極的な対応ができるようにしておくことも必要でしょう。いち早く特殊救難隊のような人員を現場に派遣して船に乗り込み脱出を支援するといったことも重要という気がします。
対岸の火事のように眺めて済ませるのではなく、こういった事故は日本でも起き得る以上、必要な支援を行うとともに、教訓をフィードバックして今後の事故対策、対応へも生かすことが求められていると思います。それが、苦しみながら亡くなった犠牲者への、せめてもの供養にもなってくるでしょう。