ベビーシッター紹介サイトとは

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140318/k10013069181000.html

横浜市の2歳の男の子がベビーシッターに預けられたあと埼玉県内のマンションの部屋で遺体で見つかった事件で、逮捕された男はインターネットのサイトを通じてベビーシッターの依頼を受けていました。
同じようにベビーシッターを紹介する別のサイトを運営する男性は、「サイトを使うことで保育料が安くなるため、経済的に余裕がある人以外にも利用されるようになってきている」と話しています。

インターネットは、情報が発信しやすく、また受容しやすいという大きなメリットがありますが、そういうメリットは、同時に、問題のある情報も容易に発信され受容されやすいというデメリット、リスクも伴っています。「インターネットは便利だがリスクがあるもの」という意識を、常に、念頭に置いておく必要があるのですが、便利さに流されリスクへの意識、配慮が欠けてしまいがちであることが現状の大きな問題だと思います。そこは、インターネット・リテラシーの問題にもなってきます。上記の事件では、改めてその点が露呈したものと、私は考えています。
リスクを過大視すると、インターネットを使うから問題が起きる、使うべきではないといった田舎のPTA的な極論に走りがちですが、もはや、我々はインターネットがない状態では生活できないと言っても過言ではないでしょう(不便でも構わないのでネット無しで暮らすという選択肢を否定するものではありませんが)。ベビーシッターの世界でも、このような事件があっても、需要と供給がある限り、今後もこういったサイトは存在し利用され続けるでしょう。
私が言いたいのは、利用者の人々に、リスクがあることやそのリスクを回避するための工夫を常に行ってほしい、サービス提供者(サイト運営者)にも、自己責任、場を提供しているだけと突き放して終わるのではなく、リスクを低減させたり利用者がリスクをチェックできる仕組み作りを考え実行してほしい、ということですね。そのために、ネット上のサービスでは無料なら使うが有料になると途端に利用者が離れて行きがちですが、そういった仕組み作りのため月額数百円程度の利用料がかかることを、利用者が受け入れることも必要だろうと思います。