液漏れ電池も異常過熱か=787型機用、電極溶ける―国交省

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140221-00000115-jij-soci

過熱した原因は分かっておらず、同省はボーイングなどと連携して調査を続ける。 

かつて、世界初のジェット旅客機であったコメットが、謎の事故を繰り返し、原因調査の結果、金属疲労が原因と突き止められたという著名な出来事がありましたが、テクノロジーが未知の領域に踏み込んでいるような場合、原因不明のまま事故が繰り返されるということはありがちなことだろうと思います。その場合に、原因が判明するまで運営、運行を凍結してしまうのか、安全性を確保しながら動かしつつ原因を究明しようとするのかは、かなり悩ましい問題ではあるでしょう。
この、ボーイング787型機に関する、昨年の緊急着陸事故前から現在に至るまでの一連の不具合、事故は、どちらに入れるべきものなのでしょうか。昨年の緊急着陸事故後、運行停止を経て、原因がすべては解明されていないものの安全性は確保されたとして運行が再開されましたが、その後も大きくはないものの不具合は繰り返され、ごく最近もバッテリーが異常加熱し電極が溶けていたと聞けば、軽視できない問題が解明されず残存したまま、日々、運行されているということでしかありません。
一刻も早い原因究明とともに、それまでの間、このまま飛ばし続けてよいのかという検討も、再度、慎重かつ厳重に行われるべきではないかと思います。