裁判盗み撮り横行 小型カメラ使用、ネット流出

http://www.asahi.com/articles/ASG1T2G6CG1TUTIL001.html

東京地裁や高裁が「盗み撮り」に神経をとがらせている。昨年10月、高裁の法廷内を撮った動画がネットに流出。その後、傍聴者の所持品検査で、高性能の小型カメラが見つかった。その後も、判決言い渡しの画像などの流出が相次ぎ、根絶には至っていない。

あるベテラン裁判官は「法廷の様子がネットに流出すると、当事者や傍聴者のプライバシーが侵害されるだけではなく、真実の証言が要求される証人が萎縮する。事実の解明に大きな支障が出る」と訴える。

裁判は公開されているものですから、事件によってはプライバシー等への配慮が払われるべきものがあっても、現状のように裁判を「秘め事」のように扱って撮影等を厳禁する、という取扱も再考を求められているのではないかと思います。あまりにも秘め事化されすぎているが故に、広く伝えたい、という欲求が高じて、こうした隠し撮りが行われ、いたちごっこになっているという側面もあるでしょう。裁判の公開ということを、形式的ではなく実質的に考えて、できることとできないことを再考、再整理する、という視点も、今後、必要ではないかとこの記事を読んで感じました。