映像提供問題で弁護士「懲戒せず」と通知

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2014/01/16/kiji/K20140116007399910.html

弁護士は、傷害致死罪で起訴され無罪となった男性の弁護人。判決確定後、男性と被害者側から許可を取り、取り調べ映像の一部をNHKに提供した。NHKは「取り調べ可視化」をテーマに、検察官や男性の姿にモザイクを掛け情報番組で放映。大阪地検が昨年5月、大阪弁護士会懲戒請求していた。

この問題については、

取り調べDVD:映像提供問題 識者の話
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20130625#1372165984
<NHK>取り調べ映像の「クローズアップ現代」放送延期
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20130609#1370773308
取り調べ映像、被告側弁護士がNHKに提供
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20130530#1369884021
NHK 大阪地検激怒で「取り調べ可視化」番組を放送延期した
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20130527#1369635932

とコメントしてきています。
元々、法に不備、問題があり、そのような問題を棚に上げての懲戒請求で、形式的な違法性をはるかに上回る、公益に資し国民の知る権利のため役立ったという行為でしたから、懲戒しないという判断は適正、妥当なものでしょう。
懲戒されなくなったので終わり、とするのではなく、この問題を契機に浮き彫りにされた、刑訴法の規定の問題点をきちんと議論して改めるべき方向に改めることへと、きちんとつなげなければならないでしょう。私はしがない弁護士で、立法には関与できないので、そこは、日弁連やこの問題に関心を持つ国会議員など動くべき人が動いてください。