タブレット端末に価格破壊 レノボなど150ドル割れ機種投入

http://www.sankeibiz.jp/macro/news/131113/mcb1311130501003-n1.htm

タブレット端末の価格破壊が進んでいる。中国のレノボ・グループや台湾のエイスースなど有名パソコン(PC)ブランドを持つメーカーは、今年度のホリデーシーズンに店頭価格が150ドル(約1万4900円)を切る格安タブレット端末を相次いで投入する予定だ。

実際、タブレット端末市場ではこの1年余りに、売れ行きは低迷しているものの、アジアの複数のメーカーから79ドルの超格安製品が発売されている。米調査会社NPDのアナリスト、スティーブン・ベーカー氏はこうした状況を踏まえ、「タブレット端末はそのうち、使い捨て製品のように受け止められ始めるかもしれない」と予想する。

レノボメレディス氏は、大半のタブレット端末メーカーは低価格帯と距離を置く余裕はないのではないかと指摘する。
同氏はタブレット端末市場について「われわれが望んでいるのとは違う方向に進んでいる。だが成長の大部分はローエンドにある」と語っている。

今後は、iPadのような、傑出した、人々が並んででも買いたがる、価格も高い(それでも売れる)一部の機種と、その他の廉価な製品との2極に分化するのではないか、という気がしますね。
全世界的には、高価なタブレットが買える層はごく一部で、廉価な製品への需要が膨大にありますから、そこへ向けて、利益率は低くても廉価な製品を大量に売りさばくほうが確実に売れることになります。グローバルに展開しているメーカーは、今後、ますますそこへとシフトすることでしょう。そういった製品でも、持てばそれなりに便利で、PCを持たなくてもそれで用を済ますことも可能になり(それで済む、という人も多いはずです)、PCの需要を、廉価なタブレットの需要が取り込んでしまう、という傾向が今後ますます進みそうです。
そういった状況の中で、では日本のメーカーは、と考えると、かなり厳しいものがありそうです。