http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131105-OYT1T00144.htm
免許制度がなく、子どもからお年寄りまで気軽に利用できる。そんな自転車の特性も踏まえ、検察はこれまで、信号無視など悪質な違反が原因で起きた事故でも、ほとんど不起訴(起訴猶予)としてきた。
しかし、健康志向の高まりで自転車の利用者が増え、2年前の東日本大震災で通勤に利用する人も急増。これに伴い、自転車同士の衝突や自転車が歩行者をはねる事故は昨年、10年前より2割多い5885件が発生した。死傷者も965人増えて6267人になった。
都内を車で移動していると、信号を無視したり、無茶苦茶な走り方をしている自転車が結構いて、腹立ちを覚えるとともに、こういう危険なことをしていたらいずれは加害者か被害者になってしまうだろうと心配になることがあります。
動力が人力である、ということで軽く見られがちですが、自転車も、かなりの速度で移動する物体であり、当然、動きに応じた危険性はあるもので、過失や重過失に基づいて人を死傷させれば法的責任(刑事責任も含め)が生じるのは当然のことでしょう。乗る側も、慎重に臨む必要がありますし、万が一の場合に備えて、保険に加入しておくということもやっておかないと、多額の賠償責任を負い大変なことになりかねません。
自動車のような自賠責保険がない現状は問題で、それに準じた仕組みの導入も、早急に検討されなければならないでしょう。自転車に関する安全対策は、今後、優先度の高い問題として官民挙げて検討する必要があると思います。