阪急阪神ホテルズ社長が辞任、食材偽装認め引責

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131028-00001185-yom-soci

再調査の結果、従業員が食材とメニュー表示の食い違いを認識していたケースが2例確認されたとし、「誤表示のレベルを超えており、偽装だと言われても仕方ない」と謝罪した。

阪急阪神ホテルズ運営のホテルには、関西へ行った際に私も宿泊したことがあり、それだけに、発覚した不祥事には驚き、怒りを覚えましたし、その後に、会社側が、ミスであったと強調したことにも疑問と怒りを感じたのですが、ここは、冷静にこの不祥事を見るべき必要性も感じます。
組織ぐるみでの不正な利益目当ての偽装ではなくても、現場の一定数の社員が、人により濃淡はあれ、うたっている内容と実際に提供しているものの食い違いを認識していれば、それは正真正銘の偽装だと思いますが、その背景に、報じられているような、うたう内容が必ずしも正確に定義されないまま表示されていたり、うたっているものを仕入れられないことがありメニューの訂正をしないまま出してしまっていた、ということがあれば、そういった背景事情にもきちんとメスを入れ、再発防止につながる措置を講じておかないと、今後も、そういった「いい加減さ」による偽装は起きるでしょう。結局、損をするのは、信じて利用し飲食している利用者ですから、偽装かミスか、といったことを経営陣と記者が水掛け論しているだけでなく、実際に何がどういう原因で起きていてその是正のためには具体的に何をすべきかが明確にされなければならない、ということを感じます。記者会見でも、吊し上げるだけでなく、そういった深みのある問題意識、質問が必要で、問題を起こした側も、そういった問題意識を持った対応、取り組みをすべきだと思います。