​iPhone 5s 通信速度テスト 3キャリア比較:まとめ編。ドコモの測定結果をどう考えるか

http://japanese.engadget.com/2013/09/27/iphone-5s-3-roundup/

総合平均を見ると、速度に関しては上下ともauソフトバンクが横並びで、NTTドコモに対して倍近い速度という結果になりました。ただし、これまでのリポートでも分かるように、ソフトバンクは一部地域では他の2キャリアを寄せつけない「爆速」ぶりでしたが、別の地域では低速な結果も確認できました。その中で、安定して通信が可能だったのはauです。

結果だけ見るとドコモがどうしても遅れを取って見えるものの、地域によってはLTE以前に3Gが入れば御の字、というような地域では、3Gエリアの展開で定評のあるドコモが有利なことも考えられます。

ドコモは2013年10月から1.7GHz帯で下り最大150MbpsのLTEを東名阪で展開。続いてソフトバンクモバイルも2014年4月からプラチナバンドの900MHzでLTEの展開を開始。この2つのバンドはiPhone 5s/5cも対応しているため、来年以降今回リポートした電波状況も大きく変わる可能性があります。

私は、9月20日の発売日当日に、auiPhone5s(64Gモデル、ゴールド)を入手して使い始め、1週間ほどたちますが、東京都内だけでなく、出張先の辺鄙なところ、今までは3Gの電波も拾いにくかった東京地裁の建物の中でも、LTEの電波をどんどん拾っていて、速度も10M台は当たり前、20M台、30M台も珍しくない、という状態で、今のところは満足しています。やはり、auは、iPhone5sがプラチナバンドLTEに対応した、その効果を享受していると言えるでしょう。
ただ、ソフトバンクも健闘していますし、ドコモも、現時点では各種記事で「速度一人負け」扱いされているものの、iPhone5sへの対応の遅れを今後必死に挽回することは大いにあり得ることで、通信の世界での巨大なガリバーのような存在ですから、旧電電公社当時から培ってきた、権力の力を駆使して肥大化した巨大な力をフルに投入してくることで一気に形勢を変えてくることは十分あり得ることでしょう。
上記の記事でも指摘されていますが、私も、前に、山の中へ、奥へと進みながら、auとドコモの3G電波の強さを、休憩しながら計測したことがあって、auは、ちょっと都会から離れると、急速に速度が低下しましたが、ドコモは、山の中へ、奥へと入って行っても、2Mから3M程度の速度をコンスタントに保っていて、さすがだなと感心したことがあります。LTEだけを念頭に置いた、最近の速度に関する記事の扱いは、その意味で、偏りがあり慎重に見る必要はあるでしょう。辺鄙なところでLTE圏外になった、では何が残っているのかも、現実の使用で、そういうところへ行くこともあることを考えると、無視できないことだと思います。
現状の計測結果が、今後、大きく変わる可能性も念頭に置きつつ、自分がよく利用するエリアでの電波状態をよく見て、キャリア選びをする必要を、記事を読み改めて感じました。