タブレット個人負担撤回を 佐賀・嬉野市議会が意見書

http://www.asahi.com/edu/articles/SEB201309190005.html

意見書では、県がICT(情報通信技術)教育を推進していることに理解を示しつつも、高校入学の際には教材購入や制服代、部活動関係費など、高額な支払いが発生し、各家庭はやり繰りに苦労している実情があると指摘。また、燃料代や電気代の値上げに伴う生活必需品や食料品の値上げ、来年4月からの消費税率3%アップの予定もあり、生活を取り巻く環境が厳しさを増すとしている。
その上で、通信料も含めて家庭に負担を強いることについて、現在の中学生の保護者への説明が一切ないことは非常に遺憾である、などとして個人購入を撤回するよう求めている。

まったくその通りだと思いますね。生活が大変な人のほうが、余裕がある人よりははるかに多いわけですから、1人当たり5万円も負担させる、という、酷いことはやめるべきです。
情報通信「技術」といっても、高校生が学ぶ、学べる技術は、いきなり高度なものであるはずもなく、まずは、スマートフォンとかタブレットといったツールに慣れ、メールやカレンダーなど、基本的な機能をうまく使いこなす、といったことをしっかり押さえるべきでしょう。そのために必要な機器は、高性能、多機能なものである必要はなく、廉価なandroidタブレット程度で、とりあえずは十分だと思います。ちょっと型落ちした製品を安く買いたたけば、まとめ買いすることもあり、1台数千円程度で、不満を感じない程度の性能のものは買えるでしょう。
そういう、地に足を付けたところから着実に始めて、高校を卒業する頃には、基本をマスターし(単に技術だけでなく賢い使い方、やってはいけないことの習得も含め)、社会に出て、あるいは進学して、より高いステージへ進める状態になっていれば、高校教育としては十分な成果を挙げたことになると思います。そういう、現実的なやり方を採用し、人々に無理な、過度の負担をかけないようにしてもらいたいですね。