パイロットは90歳…検査パス、週に一度は操縦

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130915-OYT1T00634.htm?from=tw

高橋さんのパイロットとしての履歴は41年(昭和16年)、18歳で海軍飛行予科練習生になった時から始まる。間もなく太平洋戦争が始まり、訓練を終えると、一式陸上攻撃機の操縦士に。海面すれすれを飛んで敵艦に接近し、魚雷で攻撃する雷撃任務が多かった。速度の遅い攻撃機で、敵艦の対空砲火にさらされながらの過酷な任務。戦友たちは次々と撃墜され、ほとんど戦死した。
高橋さんは、生き延びられた理由を「無理な操縦と強い精神力を持っていたから」だという。自分は同じ機体に乗っている仲間の命を預かっている。「必ず帰る」と信じ、先輩から教わった技術を自分流にアレンジし、時には強引とも思える操縦をして、銃弾をよけた。

敬老の日にふさわしい記事ですね。
一式陸攻は、山本五十六連合艦隊司令長官の機上戦死時の搭乗機としても有名ですが、防弾、防火性能が高くなく、米軍からは「ライター」などと呼ばれていたと歴史関係の本にはあり、アジア・太平洋戦争の初期から一式陸攻の搭乗員でありつつ存命で終戦を迎えたというのは、驚異的な強運(もちろん上記の記事にある通り本人のスキルにも依っていたとは思いますが)の持ち主という印象を受けます。
平均寿命が長くなり、人生80年が当たり前になっているとはいえ、私の周囲でも、早くに亡くなる人もいて、人の世の無常を日に日に強く感じるようになっています。敬老、というだけでなく、確実に老いて行く自分自身を見つめ直しつつ、できる限り元気で有意義な人生を、長く送るということを、私も目標にしたいと思いますし、これは多くの人に共通する目標でもあるでしょう。