ソウルへの機内で

19日から21日までの予定で、日韓の法科大学院合同シンポジウムのため韓国へ来ています。羽田から金浦への機内で、隣に、若い、30前後の母親と2歳くらいの男の子が座っていました。韓国人のようでした。
母親は、露骨な態度を示すわけではありませんが、隣同士のちょっとした動作の関係で見ていると、日本人である(相手にはそう見えたでしょう)私に良い感情を持っていないようでしたが、男の子はかわいらしく、にこにこしていて、こちらが笑いかけるとますますにこにこしていて、なついてきている感じでした。この子も、今後、日韓の歴史を学び、その中で、どのような教育を受け何を考えるのだろうか、日本に対する反感を徐々に強めるのだろうか、といったことを、その子や母親を見ながら、少し考えました。
人は、生まれて間がない頃は、皆、無邪気で、悪意、反感といったものは持たずにいるものが、次第にそうした感情を持つようにもなり、それが原因で他者を攻撃するようにもなる、そうならないためには、防ぐためには、相互に理解を深め共感の輪を広げなければならないし、教育というものも、偏りのない、冷静、公平な視点に立ったものでなければならないだろう、といったことも、改めて考えさせられました。