刑事コロンボ「策謀の結末(小池朝雄バージョン)」

上記のアマゾンで販売されている商品では、「策謀の結末」が、石田太郎バージョンですが、デアゴスティーニでの新・刑事コロンボ購入者特典で、発見された小池朝雄バージョンのDVDが送られてきていたので、観てみました。
なお、ブルーレイのDVD-BOXでは、小池朝雄バージョンも収録されているということです。

http://columbo-tv.jp/bluray.html

昔から刑事コロンボを観ていた者としては、石田太郎バージョンも悪くないですが、やはり、小池朝雄バージョンのほうが、「刑事コロンボ」を、より、コロンボらしく感じられるように思います。本作品では、最近、亡くなった納谷悟朗氏が、コロンボが対峙する犯人役の吹き替えを担当していて、懐かしさがますます募る思いが強くしました。
観ていて、ああ、これは過去に何度か観たな、と思ったのですが、犯人に徐々に迫るコロンボの姿や、迫られ焦りを強める犯人の姿が、ともに鮮やかに描かれていて、何度観ても飽きがこないものだと感じました。本作品の背景には、北アイルランド紛争IRAにより頻発していたテロがあり、今では、歴史の彼方へと行きつつありますが、エリザベス女王の親類で第二次世界大戦の英雄であったマウントバッテン卿までテロの犠牲になったり、サッチャー首相まで危うく爆弾テロの犠牲になりかけるほど熾烈を極めた北アイルランド紛争についても、本作品を観ながら脳裏に蘇るものがありました。
新・刑事コロンボよりも、若くて、しつこく、粘りがある刑事コロンボのほうが、やはり、より魅力的だな、と感じました。