007 カジノ・ロワイヤル

カジノ・ロワイヤル [DVD]

本ブログで振り返ると、2006年11月末か12月初めに、映画館でこの作品を観ています。その後、どこかで観たという記憶もないので、久しぶりの鑑賞になりました。余談ですが、2007年初めにタイへ行った際に、スワンナプーム国際空港の免税店でオメガ（Seamaster Professional）を買ったのは、当時は意識していませんでしたが、今振り返るとこの作品の影響がどこかにあったのでしょう。今でも大切に使っています。
最初に観た時も、再度観ても感じましたが、それまでの007像のようなものが、この作品で大きく刷新されたと思います。タキシードを着てカクテルをたしなみ美女をはべらせて、といった、従来の007像に、肉体を駆使して追い、走り、戦うという、刷新された007のイメージを強烈に付け加えた、この作品は、長い007シリーズの歴史に新たな境地を示したと言ってよいと思いますし、私は、この作品を観て、それまで何となく程度しか興味を感じていなかったこのシリーズに、強い興味、関心を持つようになりました。主役のダニエル・クレイグは、前評判はあまり良くなかったと記憶していますが、この作品以降、最新の「スカイフォール」に至るまで（特に最新作では）高い人気を誇っているのも、この新たな007像や演じるダニエル・クレイグ自身の魅力が強く支持されているからでしょう。
下のエントリーの「裏切りのサーカス」と、立て続けに観たのですが、同じ英国秘密情報部（MI6）なのに、この大きな落差は何だ、と思いつつ、両作品とも大いに楽しめました。