Smart Coverをワイヤレス充電台兼外部バッテリに- Appleが新特許を出願

http://iwire.jp/news/2013/03/18/005/

仕組みとしてはシンプルで、iOSバイス側にワイヤレス充電用のレシーバーを、Smart Cover側にワイヤレス充電用の転送装置を取り付け、特定条件下でワイヤレス充電を行うというものだ。Smart Coverには前述のようにバッテリが内蔵されるオプションも検討されており、移動中に蓋を閉じている、あるいは蓋を丸めてスタンド状に配置した場合など、Smart Cover内蔵バッテリの電力をワイヤレス充電の仕組みを利用して本体に転送できるため、通常よりも稼働時間が大幅に伸びることが期待できる。Smart Coverへの充電は直接ケーブルを使ってのもののほか、規格こそ明示されていないものの別のワイヤレス充電装置を使ってケーブルレスでの充電が可能だという。

ユーザーにとってのメリットは、iOSバイス本体が比較的薄型軽量な一方で、もし大容量バッテリによる長時間駆動を望むのであれば、「Smart Coverの交換」で外部バッテリを交換するように手軽に駆動時間を延長できる点にある。最近、iOSバイスをはじめとしてユーザーの手でバッテリ交換ができないモバイルデバイスが増えつつあるが、ワイヤレス充電の仕組みを用いることで、外部バッテリと本体をコードでつないで使い続けるといった、「スマートなようでいてスマートではない」使い方をせずとも済む。また本体のワイヤレス充電機構をそのまま用い、外部のワイヤレス充電ユニットを使ってコードレスでの充電を行うこともできる。もしこれが実用レベルになれば、非常に有用だ。

私も、いろいろな端末を使っていて、わずらわしいのが充電作業ですね。帰宅して寝る前に、いつも使っているiPhone等を、きちんと充電するようにはしていますが、時々、忘れてしまうこともあり、そういう時は、朝、バッテリーが空っぽかその寸前になっていて、出かける直前にあわてて充電することもあります。やむをえず、外部接続のバッテリーにつないだ状態ででかけて充電しながら異動する、ということもありますが、いずれにしてもわずらわしいものではあります。現在のワイヤレス充電は、上記の記事でも指摘されているように、充電器に端末を置くような形状になっていて単に「コードがない」というだけのもので、わずらわしさを多少軽減はしますが大きく解消するようなものではありません。その意味で、上記のような新しいワイヤレス充電が普及すればかなり便利になることは間違いなく、期待して待ちたいと思います。