レスラー市議、覆面姿で議場入れず「悔しい」

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130311/lcl13031112130001-n1.htm

着用不許可の方針は、6日の会派代表者会議が「議場などに入る者は帽子やつえの類いを着用、携帯してはならない」との規則に反するとして、圧倒的多数で議決。事務局は11日の開会直前まで素顔で出席するよう説得を続けた。

方議会での覆面レスラー当選は元岩手県ザ・グレート・サスケ大阪府和泉市スペル・デルフィン両氏の例があり、着用を認められている。

上記の規則は、議会、議場の品位を守るという目的のものと推測されますが(ただ、なぜ「つえ」が駄目なのかわかりません、足を痛めた松葉杖は駄目なのでしょうか)、覆面レスラーは、覆面がアイデンティティーと不可分一体となっていてそれ自体が本質的なもので、覆面をしているから品位をおとしめる、ということにはならないでしょう。そうであるからこそ、上記の記事で紹介されているように、覆面着用が認められた例があって、それで何か支障が生じたという話も聞きません。大分市議会の、硬直した取り扱いには強い疑問を感じます。
こうした議会内の問題は、従来の裁判上は、議会の自律権が幅広く認められる問題でもありますが、このままでは議場に入ることができず、事実上、「除名」に等しい状態が続くことになりますから、その点を重視して、司法が積極的に介入するべき場面ではないか、という気がします。今後、もし提訴ということになった場合の、裁判所の対応、判断が注目されるでしょう。