<イラン>「アルゴ」アカデミー賞に反発 潜入CIA称賛に

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130226-00000014-mai-m_est

イランメディアは、事件に関与したイラン人学生や市民が暴力的に描かれる一方、米外交官やCIAが英雄的に描かれ、「まったく事実に反する」と批判している。
半国営メフル通信は25日、オバマ米大統領の妻ミシェルさんが受賞式に参加したことに触れ、「芸術的な評価ではなく、政治的な賞だ」と指摘。

この映画は、私も観て、よくできた、おもしろい映画だと感じました。

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20121124#1353767149

政治的な制作意図があるようには感じられませんでしたし、むしろ、焦点は「脱出」に置かれていて、イラン側の動きは必要な限度で描かれていた、という印象を受けましたが、作品賞の発表を、オバマ大統領夫人が行ったことは、ちょっといかがなものだったか、ということは感じます。どの作品が作品賞を受賞するかわからない状態で招かれているわけですから、政治的な意図があろうはずがありませんが、イラン側や、イラン側に立つ反米の人々から見れば、オバマ政権がこの映画に肩入れしている、と感情的に思い込み易く、無用な反発を受けないように、こういった政治的な揉め事が起き得る作品が含まれている受賞発表には、政権関係者は関わらないほうがよかったのではないか、と思います。
とは言え、この作品はなかなかおもしろいので、まだ観ていない人は、是非観て下さい。