旧石丸電気本店が70年の歴史に幕 「電気街」秋葉原「一つの時代終わった」

http://www.j-cast.com/2013/02/13165205.html?p=all

石丸電気は1945年3月に創業し、以来秋葉原の中心的な家電量販店として知られてきた。PCパーツや修理の受け付け、音楽ソフトの販売、買い取りなど細かく分野ごとに店舗が分かれており、最盛期には秋葉原だけで15店舗も展開していた。
しかし秋葉原周辺の家電販売の競争の激化や、2005年にはヨドバシカメラの大型店舗がオープンしたこともあり業績が悪化

すっかり「オタク文化」が席巻する街と化したとは言え、「電気の街・秋葉原」はまだしぶとく生き残っている。

首都圏に以前から住んでいる人にとっては、石丸電気の、「イシマルー、イシマルー、電気のことなら石丸電気」という、あの、耳に残る音楽とともに流れるテレビCMが思い出されるでしょう。私も、大学入学で東京へ出てきた後、石丸電気で電化製品を買ったことがあります。覚えているのは、新任検事で東京地検勤務の当時、公判部の大部屋で、夏に土日は冷房もなく暑くて、石丸電気で卓上用の小さめの扇風機を買ったことで、これは、その後も、各地の検察庁で使い、今も自宅にあります。秋葉原へ行くと、大きな看板が目立ち、石丸電気の紙袋を持った人が大勢歩いていたのが懐かしいですね。
上記のテレビCMでは、家族が楽しそうに、大きな店舗の中でエスカレーターを上って行く姿が出ていましたが、日本が戦後、焦土の中から復興へと進み、どんどん豊かになって、高まった購買力で電化製品を購入し、家族そろって笑って暮らせる、平和で豊かな社会、というものを象徴するような存在が、かつての秋葉原電気街であり石丸電気であった、という気がします。そこには、人々の夢や明るい希望があった、ということも感じます。石丸電気の名前はなくなっても、そこに、そういうものがあった、ということは、多くの楽しい思い出とともに、人々の心や記憶の中で、長く残ることでしょう。