不正操作?履歴、逮捕後認識も放置…神奈川県警

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121021-OYT1T00197.htm?from=main3

驚くべき事実が明らかになっていますね。

県警幹部によると、少年のパソコンは6月29日午後3時17分、インターネット掲示板に貼り付けられていたURL(ネット上の住所)をクリック。その後、第三者が設けたとみられるサイトに自動的に移動し、数秒の間に複数のサイトに連続してアクセス。横浜市のHPにアクセスしてからは2秒間で小学校襲撃予告の書き込みを終えていた。
幹部らによると、保土ヶ谷署生活安全課と捜査協力をした県警サイバー犯罪対策センターでは、少年を7月1日に逮捕した直後から、こうした不自然な通信履歴に気づき、同センターが詳しく解析。同9日までに、「わずか2秒間で書き込むことは人の手では不可能」として、第三者が関与した可能性について把握し、その見解を同課にも伝えた。

下記のメールでは、

この件は話題のトロイではなく、単なるJavascriptクロスサイトリクエストフォージェリを仕掛けただけです。
明大生は、掲示板に貼ったURLをたまたま踏んだだけです。

とされているものですが、神奈川県警のサイバー犯罪対策センターですら、上記のように、「第三者が関与した可能性」を把握、伝達していたにもかかわらず、それが捜査に生かされた形跡はまったくありません。これでは、何のためのログの解析なのか、ということになります。
こういった、少年の犯人性と矛盾する、犯人性の否定に結びつく有力な証拠を生かすことなく、警察、検察共々、虚偽自白の獲得に汲々としていた姿こそ、現在の捜査がそこまで堕ちているということを象徴するものでしょう。冤罪であることには、もっと早く気づかれ、少年が救済され得た、ということには、深刻なものを感じます。