「エマニエル夫人」の女優、シルビア・クリステルさん死去

http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/121018/ent12101818340016-n1.htm

1974年に日本でも上映された「エマニエル夫人」の中では、自由奔放な性生活に目覚める若妻の主人公を演じた。

「エマニエル夫人」の公開当時、私はまだ小学生でしたが、世間の大人がこの映画について興奮して語っているな、と子供心に強く感じたことを思い出します。成人してから映画を見て、既に様々な、過激な性表現が存在する中では、特筆すべきものは感じませんでしたが、性表現に対する制約、タブーが多かった時代においては、そういった「縛り」を打破しようとする破壊力のようなものがあったのだろう、ということは感じ取れました。
シルビア・クリステル自身にとっては、エマニエル夫人を演じたことが、そのイメージを強く固定化した面があり、役者人生の上で良いことであったか、自身も疑問を感じていたのではないかと推測されますが、一つの時代を画した作品であったことは間違いなく、その名は作品や作品中の美しい姿とともに長く語り伝えられるでしょう。ご冥福をお祈りします。