ネアンデルタール人の謎、解明進む

http://mainichi.jp/feature/nationalgeo/archive/2012/10/15/ngeo20121015002.html

かつては「野蛮なネアンデルタール人」と「洗練された現生人類」といったイメージが固定化していたが、今や両者の境界はかなり曖昧になってきている。

ペーボ氏は、「やはり異種交配は実際にあったはずだ」と結論付けている。
新たな地を訪れた現生人類にとって、異種交配は思いがけない恩恵をもたらしていたようだ。現生人類は、ネアンデルタール人の遺伝子要素を通じて、ユーラシア土着のウイルスと戦う免疫系を獲得したと考えられている。

「完全に別物と考えられてきたネアンデルタール人と現生人類だが、互いの距離は着実に縮まっている。特に狩猟採集民とネアンデルタール人は区別が難しい」。

私も、ネアンデルタール人というと、現生人類とはまったく別系統の、遅れた人々でそれ故に絶滅した、というイメージを持っていたのですが、上記の記事(こうした内容のものが他でも最近増えつつあります)は、確かに、従来の定着したイメージを大きく覆すものですね。
異種交配があった、ということも徐々に承認されつつあるようで、そうすると、我々の祖先でもある、ということになります。
ネアンデルタール人と現生人類が併存していた当時の、両者の生活や交流、記事でも「謎」とされている、ネアンデルタール人が生き残れなかった理由、といったことについて、今後、さらに解明が進むことを強く期待したいと思います。
最近、このテーマに関して出された本も買ったので、読んだら感想も本ブログでアップするつもりです。