スティーブ・ジョブズ氏が1983年に行った講演の全録音が公開--驚くべき先見性

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この話題には先日も触れましたが、確かに、驚くべき先見性ですね。

同氏は、「驚くほど性能が高く、20分で使い方が学べるコンピュータを、持ち運び可能な1冊の本程度の大きさで実現する」というのがAppleの戦略であると述べている。これはわれわれが今日親しんでいるものとよく似ているのではないだろうか?またAppleは、人々がケーブルを引き回すことなく「より大規模なデータベース」や他のコンピュータと通信できるよう、そういったコンピュータに「無線接続機能」を搭載したいとも考えていた。

現在、我々はスマートフォンタブレットを使い、無線接続機能を利用して多種多様なデータをやり取りしていますが、そのような世界を、約30年前に思い描いていたのは、正に驚異的な先見性、洞察力と言うしかありません。目の前にある、存在している需要ではなく、はるか先にある、存在すべき、それも巨大な需要というものを想定していたスティーブ・ジョブズは、やはり天才だった、ということを強く感じます。世界にとって有用かつ必要な人材を失ってしまったことは、極めて大きな損失であった、ということを、改めてしみじみと感じます。時代の革新は、こうした、100年に一度出るか出ないか、といった天才により成し遂げられる、ということでしょう。