mixi「足あと」リアルタイム更新を試験的に復活 「ユーザーファースト」徹底

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121009-00000080-zdn_n-inet

リアルタイム機能の試験提供で、以前の足あと機能が事実上復活することになる。ユーザーからの要望が多かったといい、今後は以前の「足あと」機能の一部や新機能を段階的に提供するとしている。

欧米のカルチャーでは、他人に言いたいことがある人は広場や教会などで堂々とその身をさらして物を言う、ということではないかと思いますが、日本のカルチャーでは、井戸端とか給湯室などで、気の置けない人々がこっそりと集まってひそひそ話をする、というカルチャーではないかと思います。前者を反映した典型がフェイスブック(タイムラインにツイートが流れそこに「いいね」やコメントがつきシェアもされる)で、後者を巧みに取り込んだのが、元々のミクシィのサービスだったのではないかと思います。井戸端や給湯室などでひそひそと話をしていたら誰かがのぞいた気がする、誰なのか見てみたい、という気持ちを反映したのが、上記の記事でも紹介されている足あと機能でしょう。広場などで堂々と身をさらして物を言う、というカルチャーでは不要な機能でも、日本のカルチャーでは重要な機能ではないかと思います。
フェイスブックのような、グローバルスタンダードなサービスは、ますます巨大化し、利用者はグローバルスタンダードに適応することを強いられますが、それを心地良くなく感じる人も、各国、各民族のカルチャーの中で、相当数いるはずです。ミクシィは、そうした、日本国内の、ドメスティックなカルチャーとともに生きる人々(グローバルなものと併用したい、という人を含め)をメインターゲットにすることで、生き残りの道が開けてくるでしょう。